今日は、眺めていると気持ちが安らぐモノの話。それが近頃、収集している、福助(京都)、招き猫[福島]、七福神[名古屋]、だるま[福島]、お面[福島]といった張り子の数々。
知っている方も多いと思いますが、粘度で作った型に紙などを張り付けて成型される日本の伝統工芸品です。新事務所を構えるため、そこに飾る縁起物を探していたところ京都の郷土玩具店「平田」を友人に薦められて...。出張ついでに訪れてみると、店内をビッシリと埋め尽くす日本の伝統工芸品の数々。特に張り子の品揃えが豊富で、その形や色付けに手工芸ならではの温かみと、それぞれの味わいがあって、フラッと寄ったつもりが、まんまとその魅力に取り憑かれました。
店主に聞くと、京都だけでなく、福島、名古屋、九州など日本各地に、地場に根付いた作品があるようで、それから国内出張の度に土産店を覗いています。
昭和の時代、お祭りや土産として当たり前に売られていたものが、今は影を潜め、担い手が不足している工房も多いみたい。
個人的には、素晴らしい日本のフォークアートが衰退してしまうのは寂しい。その魅力を、改めて多くの方に知ってもらいたい。例えば、一挙に集めた展示会か、はたまた(イラストレーターのノリタケさんが描くカートンボーイを張り子を作るとか)他のアプローチか。もっとバックグラウンドや文化をよく掘って、何かできないか、ゆっくり(とはいえ伝統が絶える前に)考えたい。