誰が使ったか分からない。出所も不明。ものによっては用途がはっきりしない。
そんなものを、勝手に"アノニマス オブジェ"と呼んでいます。どれも、とても手が込んでいて、クラフト感溢れるものばかり。ただ、ボーと眺めているだけで面白い。
ふとしたときに、「作り手はどんな人か」「なぜ、この大きさなんだろう」「本来の用途って...」「この不細可愛さ(ぶさかわいさ)ってどこからくるんだろう」と想像を巡らせることがあります。
こういった頭の中での作業からインスピレーションが湧くことも多いんです。そのデザインを直接トレースすることはありませんが、その寸法や比率、絶妙な雑味といったことを自分なりに分析して物作りのヒントにしたり...。
世の中の評価はよく分かりませんが、私にとってもとても価値があるものなんです。まわりからは、何かを収集するなんて珍しいとよく言われます。
確かにその通りで、基本的に身のまわりのものは少数精鋭でいきたいタイプなんですが、このアノニマスオブジェだけは別扱い。まだまだ衝動買いがとまらなそうです。