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3月18日()より販売を開始した TapWater 2023 Spring & Summer 。

 

先んじて公開となったルックヴィジュアルに続き、今シーズンの新作を中心にプロダクトができるまでのストーリーや着こなしを、ブランドディレクターの一人である「NISHINOYA」の西野大士さんに伺う【TapWater® Styling Sample by Daishi Nishino】。

 

 

ごく私的な視点で作られる主観的なプロダクトの、西野流の楽しみ方とは。

自身のスタイルのルーツを辿りつつ、アイテムの魅力を語っていただきました。

 

 

ー前回も大好評だったので、やっちゃいます。今回もよろしくお願いします!

 

嬉しい!よろしくお願いします!!

  

ーでは早速。まずは初となるコラボレーションとして登場したラングラー別注のアイテムより、ショーツを選んでいただきました。こちらの製作背景を聞かせてください!

 

これは、もともと僕が持っていたラングラーの50インチくらいのショーツが元になってます。

ディテールの面白さが好きで、こういうの作りたいと南さんに相談したら、「じゃあ本家とやっちゃおう。」ってなりまして。

しかし、オリジナルをそのまま作るにはウエストが大き過ぎる。でも、このボリューム感であったり丈感はかっこいいから活かしたい…

と、そこに向けて色々意見を出し合い、ウエストを調整しつつ、象徴的なボリューム感はしっかりと残した絶妙なバランスに仕上げました。

ポケットについているタグも、ベースとなった古着についていた当時のものを再現してもらいました。少し違うでしょ?

 

 

ー確かにあまり見たことのないマークがついてますね。

 

そう。ポケットのマジックテープもオリジナルそのまま。おそらくアウトドア仕様のモデルだったのかな?

さりげないポイントですが、タップウォーターのピスネームがラングラーのネームと一緒の場所につけるのは、実はかなり難しいらしく。

工場にごり押ししてやってもらいました。笑

ちょっとした見栄えの良さだけなんですが…

 

 

ーいや、そういうの好きな人多いと思います。

 

そして、フルレングスは、このショーツの丈をそのまま長くしてアレンジしたデザインになっています。

  

ーワークウェアのブランドなので、てっきりフルレングスからの派生かと思い込んでました!

  

そういう意味でもアウトドアでの動きやすさをイメージしてのものなのかなって思います。

 

 

ーなるほど。勉強になります。このデニムシリーズの特に好きなポイントってズバリ何でしょうか?

 

何と言っても、このチープ感です!!!

今シーズンのアイテムを製作するにあたり、前シーズンのフリースやジャージなどのスポーティーなテイストに寄ったものではなく、もっと自分の中のルーツに立ち返った「アメリカおじさん」っぽさを表現したいなと。

チープ感というのは単純に安っぽいということではなくて、キメ過ぎない独特なバランスっていうニュアンスです。

なので、今回のスタイリングは題して「LAのアメリカおじさん」です。

 

 

ーまさになムードです。

 

でしょ。この絶妙なショーツの丈感。そしてソックスのバランス。そしてUCLA!

 

ー最高です。西野さんが今のスタイルに至るまでの経緯は、やっぱり前職の経験が大きいんでしょうか??

 

厳密にいうと、それよりも前ですね。

きっかけは、22歳の時に初めて訪れたアメリカですね。

バックパッカーみたいな感じで、一人で車借りたりして色々回ったりして。

当時は日本で古着屋のバイトをしていたのですが、そこのオーナーがサーフィン好きでしょっちゅうLAに行っていたんです。

その姿を見ていたこともあり、自分も行ってみたいなーと思って、大学の夏休みを使って訪れました。

昔からアメリカのカルチャーも古着も好きでしたけど、やっぱり実際に現地に行って感じるものすべてが、22歳の自分には相当衝撃的で。

「格好つけない格好よさ」と言いますか…

基本的にアメリカ人って合理主義なので、例えばスーツにスニーカーやバックパックを合わせるスタイルも、彼らはファッションの観点ではなく、「こっちの方が楽じゃん」みたいな感覚なんですよ。

 

 

ーなるほど。

 

あと、これはよく話すんですが、当時行ったのがイギリスだったらイギリス好きになっていたし、フランスに行ったらフランス好きになっていたと思うんです。

 

ーそれだけ感受性に溢れていたと。

 

そうそう。好奇心溢れるスポンジみたいな状態でした。笑

結果、当時行ったのがLAだったので、それを機にアメリカのカルチャーに更にのめり込み、東海岸を知り、ブルックスに入るというね。

 

ーすごいしっくりきました。

 

スタイリングの話から若干それましたけど…

まずは思い入れのあるLAをイメージした!ポイントはそこです!

 

ーバッチリです。では次のスタイリングに行きましょう。

 

 

 

ーお。いい感じですね。今回も「アメリカおじさん」でしょうか?

  

愚問です。永遠のテーマなので!笑

ここからのスタイリングはそこに、もう一つのテーマとして「色」を加えて見ようかなと。

最近、自分っぽさって「色」かなって思っていて。今回はイエローを差しました。

 

ーサングラスのレンズまでしっかりと。ありがとうございます!

 

僕のスタイリングって足し算というか、むしろ掛け算っていうか…

色であったりレイヤーであったり、なんか足したくなっちゃうんですよねー。

 

 

ー掛け算…それでもちゃんとバランスが取れているのが本当に不思議というか、巧みですね。

  

デニムとイエローの相性って最高なんですよ。

このフルレングスのパンツは、ショーツの太さをそのままズドンと伸ばしているので、イエローの可愛らしさを相殺する男らしさが特徴です。

  

ーこの太さ良いですね。横のシルエットが特に!まさにズドンと落ちていて。

  

そう。ポケットのディテールも効いてるんですよ。

TapWaterで最初に製作した"Cotton Chino Tuck Trousers”と同じ考えで、デカいパンツを絞って履くかっこよさを提案してます。

巾着のようにウエストのグッと入り込む感じが好きで。

 

 

ーベルトループもありますが、イージーにドローコードでしばれるのもいいですね。

  

イージーパンツは特に春夏にいいかなって思ってます。

靴もサンダルとかスリッポンとか軽めになるので、ベルトが少し重い印象になるから見せたくない時ってあるし。

  

ータックインもしやすそうです。そうすることでポケットのディテールも際立ってます。

 

 

このポケットも元々ついているディテールで、ハンマーポケットみたいに上からもアクセスできるようになっていて。

でも、少し入り口が狭かったので、もっと色々なものを収納できるように、機能性を高めるため少し広げてます。

  

ー低めについているからこそ、上からアクセスできるのはありがたいですね!

 

ワークウェアとしてのディテールも都市型にアップデイトすることで、有用性をもたせました。

 

 

Vol.2 に続く…

 

 

Wrangler Coverall(FADE) ¥46,200 tax in 
Wrangler Coverall ¥41,800 tax in 

 

Wrangler Denim Pants (FADE)  ¥39,600 tax in 
Wrangler Denim Pants ¥35,200 tax in 

Wrangler Denim Shorts(FADE)   ¥35,200 tax in 
Wrangler Denim Shorts ¥33,000 tax in 

 

 

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